当事務所又は所属弁護士が,過去に取り扱った主な公刊物
掲載判例・裁判例をご紹介いたします(他事務所と共同で受任した事件を
含んでいます)。
1 ≪裁判年月日≫
大阪高裁平成29年3月3日
≪事件名≫
供託金還付請求権確認本訴,同反訴請求控訴事件
≪判示事項≫
譲渡禁止の特約のある指名債権を譲渡した者の破産管財人は,特約の
存在を知って譲り受けた者に対し,債権譲渡の無効を主張することが
できる。
≪掲載誌等≫
金融・商事判例1518号26頁
金融法務事情2076号73頁
判例時報2350号92頁
判例時報2374号139頁(判例評論715号9頁)
金融法務事情2097号18頁
銀行法務21 846号39頁
銀行法務21 848号42頁
2 ≪裁判年月日≫
大阪高裁平成28年3月2日
≪事件名≫
特別縁故者に対する相続財産分与申立却下審判に対する抗事件
≪判示事項≫
①被相続人の身の回りの世話をしてきた近隣在住の知人及び,②被相
続人の成年後見人であり後見人報酬を得ていた四親等の親族について,
それぞれ特別縁故者であることを否定した原審判を変更し,各500
万円の財産分与を認めた事例
≪掲載誌等≫
判例時報2310号85頁
3 ≪命令年月日≫
大阪府労働委員会平成27年2月3日
≪事件名≫
不当労働行為救済申立事件
≪命令事項≫
本件団交において組合と学園との間で合意が成立したということは
できず,労働協約としての法的効力を付与すべき労使間の合意事項が
ない以上,学園が労働協約の締結を拒否したことをもって不当労働行
為であるとはいえないとされた事例
≪掲載誌等≫
大阪労委年報(別冊)不当労働行為事件命令・決定集(1)-平成
27年-300頁
4 ≪裁判年月日≫
大阪高裁平成24年4月18日判決
≪事件名≫
雇用関係存続確認等請求控訴事件(南淡漁業協同組合事件)
≪判示事項≫
解雇処分は,客観的に合理的な理由があり,社会通念上相当として是
認することができるとして,解雇権の濫用として無効であるとは認め
られないとされた事例
(上告不受理決定により確定)
≪掲載誌等≫
労働判例1053号5頁
5 ≪裁判年月日≫
最高裁第二小法廷平成23年4月22日判決
≪事件名≫
不当利得返還請求事件
≪判示事項≫
司法書士会の新入会員に対する負担でその履行が入会の要件となって
いないものは,特段の事情のない限り「入会金その他の入会について
の特別の負担」(司法書士法15条7号)に当たらない。
≪掲載誌等≫
最高裁判所裁判集民事236号481頁,裁判所時報1530号11
頁,判例時報2114号47頁,判例タイムズ1348号106頁,
金融法務事情1930号90頁,後藤元伸・民商法雑誌145巻第6
号26頁,清水俊順・市民と法71号2頁,裁判所ウェブサイト掲載
6 ≪裁判年月日≫
京都地裁平成23年4月14日判決
≪事件名≫
納税告知処分等取消請求事件
≪判示事項≫
学校法人(専修学校)の理事長が,学院長の地位を辞したことに伴っ
て同学校法人から支給された退職金名目の金員が所得税法30条1項
にいう「退職所得」に当たるとされた事例
≪掲載誌等≫
旬刊速報税理2011年6月21日号6頁,今村隆・ジュリスト14
29号100頁,裁判所ウェブサイト掲載
7 ≪裁判年月日≫
神戸地裁平成22年4月22日判決
≪事件名≫
制裁処分無効確認等請求事件
≪判示事項≫
個人タクシー事業協同組合の組合員に対する制裁処分が適法と判断さ
れた事例(法人内部の紛争に対して,裁判所の司法審査の及ぶ範囲や
審査方法について判示された事例)
≪掲載誌等≫
判例時報第2093号116頁,判例タイムズ1337号155頁
8 ≪裁判年月日≫
大阪地裁平成20年2月29日判決
≪事件名≫
納税告知処分取消等請求事件
≪判示事項≫
学校法人の理事長が,同学校法人の設置する高等学校及び中学校の各
校長の職を退いて,同学校法人の設置する大学の学長に就任するに当
たり,同学校法人から支給された退職金名目の金員が所得税法30条
1項にいう「退職所得」に当たるとされた事例
≪掲載誌等≫
判例タイムズ1268号164頁,朝倉洋子・税理51巻10号11
9頁,竹内進・税法学565号103頁,裁判所ウェブサイト掲載
9 ≪裁判年月日≫
大阪地裁平成19年1月30日判決
≪事件名≫
注意勧告処分無効確認等請求事件
≪判示事項≫
司法書士会の所属司法書士に対する注意勧告処分が適法と判断された
事例(法人内部の紛争に対して,裁判所の司法審査の及ぶ範囲や審査
方法等について判示された事例)
≪掲載誌等≫
判例タイムズ1249号285頁,判例時報1978号32頁,渋谷
秀樹・判例セレクト2007(月刊法学教室330号別冊),塩崎勤
・登記インターネット98号76頁,市民と法49号61頁
10≪裁判年月日≫
大阪地裁平成17年11月29日判決
≪事件名≫
供託金還付請求権確認請求事件
≪判示事項≫
取立訴訟において差押債権者と第三者との間で解決金を支払う旨の和
解が成立しても,和解金を受領する前に,債務者に対して再生手続開
始決定がされた場合には,差押債権者は和解金を受領する権限を失う。
≪掲載誌等≫
判例タイムズ1203号291頁,判例時報1945号72頁,谷本
誠司・銀行法務21 670号44頁,島崎邦彦・平成18年度主要
民事判例解説(判例タイムズ臨時増刊1245号204頁)
11≪裁判年月日≫
大阪高裁平成16年7月6日判決
≪事件名≫
所有権移転登記手続請求等控訴事件
≪判示事項≫
不動産が甲→乙→丙と転売された場合に,甲乙間の売買が無効である
ことを理由とする甲の丙に対する真正な登記名義の回復を原因とする
所有権移転登記手続請求に対し,丙は,売買代金の未返還を理由とす
る同時履行の抗弁権を主張することができる。
≪掲載誌等≫
判例時報1905号72頁,石田剛・判例評論572号(判例時報1
937号188頁),高石直樹・千葉地裁民事法研究会レポート№7
/銀行法務21 660号30頁,野口恵三・NBL823号55頁,
塩崎勤・登記インターネット75号122頁,市民と法37号76頁,
高橋健一郎/参鍋昭紀・登記情報538号30頁,岡本裕樹・名古屋
大学法政論集227号423頁
12≪裁判年月日≫
大阪地裁平成15年4月11日判決
≪事件名≫
窃盗,強盗致傷,強盗強姦未遂被告事件
≪判示事項≫
婦女を自動車内に連れ込もうとした段階において強姦の実行の着手が
否定された事例
≪掲載誌等≫
判例タイムズ1126号284頁,石山宏樹・研修667号33頁
13≪裁判年月日≫
大阪地裁平成13年9月5日判決
≪事件名≫
総会決議無効確認請求事件
≪判示事項≫
所属司法書士の司法書士会に対する総会決議無効確認の訴えが,確認
の利益を欠くとして却下された事例
≪掲載誌等≫
判例時報1790号138頁,塩崎勤・登記インターネット36号
100頁
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